ウェブサイトというのはやはり、結局のところ内容なので、それほどソースの綺麗さや、Validかどうかとかは必要以上に意識する必要はないと。ですが、音声ブラウザがよく引き合いに出されますが、他にもHTML::Parserモジュールとかを使ってPerl経由でウェブページをとか、機械的に拾っていく人がいるわけで、対象のHTML文書が怪しげな書き方だったりすると、その機械的なアプローチはそれなりに妥当なものなのに、きちっとそのウェブサイトにある情報が拾えないということになります。だから、ある程度きっちり書いてやらないと、ウェブサイトの利点のひとつである情報の共有が阻害されることになるでしょう。例えば、2ちゃんねるのログが板によってまちまちな方式で管理されてたり、ログ自体がタイピカルなものでないとしてみましょう。2ちゃんねるブラウザ全滅です。で、read.cgi経由でしか安定してアクセスできなくなり・・・と。まぁ、極端な例ですが、2ちゃんねるはインターネットというものをめちゃくちゃ小さくしたようなものな訳で、2ちゃんねるでの板は無数にある各サイト、ログはそれぞれのHTMLドキュメントになるような感じ。

その一方で、視覚的なデザインというものは、目で見てる人がほとんどな訳ですから、重要な部分である訳で。だからこそCSSという技術により見た目と構造を分離するという方向になっているわけですが。が、これはちょっと変なんですよね。視覚的なデザインと構造のデザインは、どちらが重要でどちらが重要でないということはない訳で、それらをひっくるめて内容になるのではないかと。視覚的なデザインと構造のデザインはしっかりと結びついているべきで、それを切り離して考えるというのは、音楽CDをここのパート(ボーカル・ベースetc)に分けてセットで売り、消費者に売るようなもんじゃないかと。それは違うだろと。デザインのためだけのスタイルシート切り替えスクリプトとか、惰性で作った同じトラックの羅列のリミックス集みたいで味気ない(使おうとしてたのは内緒ですが)。しかもリミックスならまだしも、元になるものも存在していないところも多いし。

というような討論を会社でしてた。面白かった。ウェブデザイナーというものの先行きの不安みたいなものに繋がる方面の話なので、異様に熱が入ってました。