2つのバグを修正してCSSWringのv3.0.5をリリースした。#で始まるコメントが全てソース・マップ用の埋め込みコメントとみなされていたバグと、url("")内に対応しない閉じ括弧が含まれている場合に引用符の削除に失敗するバグが修正された。あわせてCLIプログラムのちょっとした修正も行っておいた。

PostCSS周辺では少し動きがあった。Twitter Bootstrapが次のバージョンでSCSSベースになり、その次のバージョンではPostCSSをバックエンドとした統合的なシステムになるという話だ(あまり信憑性はないが)。このおかげでPostCSSへの注目度が一気に上がったような形だ。CSSフレームワークごとにプリプロセッサー(に近い何か)が用意される時代と考えるとちょっとびっくりするが、標準に寄せた形ならそれでも良いのかなとも思える。そうなって初めて今までフレームワークもどきに過ぎなかったCSSフレームワークが本当にフレームワークとなる、と言えるのかもしれない。

僕はそれよりもまずはPostCSSベースでSCSS(のようなもの)が分割・再構成されないかなとか考えている。libSassによる高速なSCSSの実装は魅力的ではあるが、前段で触れたCSSフレームワークごとのプリプロセッサーという未来がありうることを考えると、独立したプリプロセッサー言語というものそれ自体に未来はあまり感じることはできない。それならばSCSSの様々な機能をモジュール化してPostCSS上で再構成してくれると色々使いでがありそうだ。