Dropbox社内のスタイル・ガイドを読んでいた。スタイル・ガイドとなっているがCSSのコーディング規約の方のスタイル・ガイドだ。最近のシンプル回帰の傾向と違い、かなり厳しいようだ。完全に守ってるとしたらかなりすごい。

特に特徴的だったのはCSSプロパティーの記述順だろう。近頃は「もう面倒なのでアルファベット順で……」という規約が多い。対してDropboxのそれはいくつかに大きくジャンル分けして記述するようになっているようだ。そのジャンルの中では順不同なのも面白い。そのカテゴリ分けもレイアウト、インラインの見た目、ブロックの見た目、その他と妥当に分かれている。

コンポーネント分けのパターンも考慮すると、多くはその分けられたカテゴリのどれかひとつだけを使うようにクラス分けされるはずなので、実質意味がないようにも見えるところに興味を持った。複数のカテゴリのプロパティーが混ざったらそのクラスはおかしいというような判断も下せるのではないかと推測している。

4スペースでのインデントは好みかと思うが、ネストする機会が少ないことを考えると問題なさそうだ。Markdownが界隈を完全に制圧したためか、4スペース・インデント派が地味にマジョリティーと化している気がする。

ただmargin-topプロパティーは使わないという点はちょっとなんかこう冷静になれないところがある。マージンの相殺も理解できない人はCSSを書くべきじゃないというようなスタンスでいたい。

それはともかく全体的に見るべきところは多い。ちょっと厳しめのコーディング規約を課したいと考えている場合は大いに参考にできそうだ。


スタイル・ガイドという言葉が2通りの使い方をされている現状はどうにかならないかな。