Selectors Level 4の新しいWDが出た。追加と変更が多く、議論を辿るのが面倒そうだ。そこそこ大きい変更で、まだ実装が追いつかないとも考えられるので、新しくv0.26.1をリリースしておいた。Selectors Level 4以外では前回のリリースからの更新は少ないので、セレクター絡みで不便な場合はv0.26.0に戻してほしい。

Selectors 4の新WDにおけるトピックとしては:has():target-wihtin疑似クラスの追加だろうか。他の要素(子要素とは限らない)の存在によって切り替えられる前者(:not()と組み合わせると否定も可能)と子要素にフォーカスが当たっているかどうかで切り替えられる後者、共にそのものの要素以外との連携を可能にする。CSSで遊べる世界を広げてくれるという点では大きい。が、状態管理が分散する可能性もあるので、「ビジュアル」と「ステータス」という観点から採用は慎重に行った方がよいだろう。

このようにCSS関数がどんどん増えてきた。その一方で|||などの演算子(的なもの)も増えていたりと、もはやCSS2.1の感覚では生きていけない時代になってしまった。ブラウザーではそうでもないなどと悠長に構えている暇はない。