IE7のベータが今夏に登場という話題で盛り上がってます。それに対する反応はマチマチですが、そのひとつに「新しいプロジェクト名を考えなくちゃ」という反応を見つけました。反応した方はIE7というプロジェクト名で、IE5以降をよりWeb標準準拠に近づけるソフトウェアを提供しているDean Edwardsさん。

ぶっちゃけ、IE7などという間違いなく将来使われてしまうであろう名称(通称)をプロジェクト名に据えたのが悪いといえばそれまでなんですが、こんなところにも長い間Internet Explorerをバージョンアップしなかったことの影響がうかがえるような。

Dean EdwardsのIE7は、JavaScript(+CSS)なので、JavaScriptが有効なIE5以降ではほぼ無条件で効果を発揮します。つまり、クライアント(訪問者)に何かしらのソフトウェアをインストールさせる必要はありません。必要なことはHTMLファイルのhead要素内に、

<!--[if lt IE 7]>
<script src="/ie7/ie7-standard.js" type="text/javascript">
</script>
<![endif]-->

と、コアになるJavaScriptファイルをインクルードするscript要素を記述するだけです。これだけでクライアントのIE5以降の挙動をWeb標準に近づけることが可能、すなわちブラウザの互換性の問題をあまり考慮せずに済むというわけ。

一時期、これを使ってサイトを構築しなおそうとか考えていたんですが、トリッキーなCSS(やHTML)を無駄に書く方が性に合っているようなので、結局使いませんでした。